作者:酉島伝法 日期:2017-01-14 10:49:20
百メートルの巨大な鉄柱が支える小さな甲板の上に、“会社”は建っていた。語り手はそこで日々、異様な有機生命体を素材に商品を手作りする。雇用主である社長は“人間”と呼ばれる不定形の大型生物だ。甲板上と、それを取り巻く泥土の海だけが語り手の世界であり、そして日々の勤めは平穏ではない—第二回創元SF短編賞受賞の表題作にはじまる全四編。連作を経るうちに、驚くべき遠未来世界が読者の前に立ち現れる。現代SFの到達点にして、世界水準の傑作。
目录
「皆勤の徒」
「洞の街」
「泥海の浮き城」
「百々似隊商」
「皆勤の徒」
「洞の街」
「泥海の浮き城」
「百々似隊商」