作者:小島毅(監修)/島尾新(編集) 日期:2017-02-19 23:54:07
【シリーズの特色】
?「国家」や「領土」を基軸とする歴史認識を越えて、人?モノ?情報が移動?交流する場としての「海域」から東アジアを捉えなおす。
?近代以前の国交なき時代に展開した、日中?日韓の往来の歴史を知る。
?歴史学を中心とした人文学のみならず、建築学、植物学、環境といった自然科学の視点もまじえ、総合的に交流の諸相を明らかにする。
?書画、書物、仏教など「日本伝統文化」の起源を、多彩で豊富な交流のなかに探る。
?多分野横断的な共同研究の成果を、やさしい叙述と多数の図版でわかりやすく提示。
【本巻内容紹介】
禅宗世界のトップにあった寧波?杭州の五つの寺院、「五山」。日本でも五山を指定するが、これが受け皿となり、禅をはじめとして、文学?書画?茶?庭園などさまざまな文化がもたらされる。東アジアをまたいでつながる五山文化の世界性に注目しながら、「日本文化」の形成過程を明らかにする。 作者简介
【執筆者】堀川貴司、島尾 新、原田正俊、伊藤幸司、斎藤夏来、住吉朋彦、藤井恵介、野村俊一、韓志晩、鈴木智大、高橋忠彦、中村春作
目录:
プロローグ 五山でなにが起こったか
第I部 東アジアをまたぐ禅宗世界
一 東アジアをまたぐ禅宗世界
二 日本の五山禅宗と中世仏教
三 海域ネットワークのなかの五山
四 地方勢力の成長と五山
第II部 受容と創造――日本伝統文化の源流
一 五山版から古活字版へ――出版と学問の飛躍
二 漢詩文を読むことと書くこと
三 詩書画と唐物――新たな中国風
四 禅院の風景――建築?庭園研究の視点から
五 栄西から利休へ――茶文化研究から見た五山文化
六 五山のゆくえ――思想史研究の視点から